TGF2016MC読後の語り

 

本日はティラノゲームフェス2016メンバーズコレクションの各作品について語ろう回です。どれもこれも読み応え抜群の短編小説が詰まったノベルゲームアンソロジー、まだ読んでいない方はまず冒頭のリンク先から!(初手宣伝)
で、前回感想書こう的なこと言ってたとおりそれをやろうかと思ってたのですが、ちょっと考えまして『カナタカセレクション・ここが一番好きだよシーン発表会』にしてみます。すでに他の方が作品全体の雰囲気や表現などについて感想書かれているのをいくつか読ませていただいて「だよね!!!」と思ったところが多数ありまして、なので今更自分が改めて言うのもなーというがあったので、ちょっと趣向を変えようとした結果です。あと単純に、小説とか映画とかまぁ何でもいいんですけど、そういうのにおいて他の人が一番好きだと感じたシーン聞くの好きなんですよね。「あー!そこ!やっぱり!!」という共感も「そこ!?着眼点すごいな!!」みたいな発見も面白いんで。なので、そういう観点にしぼった感想にしても面白いんじゃないでしょうか、というわけで。まぁ自分がそれを語りたくなったっていうのが一番なのですけど。
というわけなので、ここからはすでに各作品を読み終えてないと意味不明、もしくはネタバレ含んでいる推しシーン紹介が始まります。まだ読んでない方は冒頭のリンク先から!!(再宣伝)

【バード・ダイブ/蔵野杖人さん】
早速ですけどこれは悩むんですよ……でも一番というなら、やっぱり青空に髪が舞い上がるあの瞬間ですね……!これはドキッとしました。この背景の差分で一気に視点のアングルが定まってインパクトすんごかったです。こう言うべきシーンではないかもですけど、めっちゃかっこいい!!

【その椅子に座るもの/あおい翔さん】
竜也が冷蔵庫の中について触れなかったことに清が気づいてて、それについて考えてるとこです。一緒にグループ旅行行けるくらいお互い仲いいし人付き合い悪いわけでもないのに、踏み込む領域の線引きしてるこの距離感がね、なんかすごく良くないですか……!

【コカク/ゆたかさん】
これはしかぁーさんが先生と直に話してるシーンですね!この一幕が絶妙なスパイス!すべてに嫌気が差していたこちら側も、全部が全部彼の敵ってわけじゃなかったんだなと、この先生のおかげでこっち側を全否定しないでその後に向かっていけるのが良い〜。

【Role:play/中三さん】
スミマセン先に謝りますけどスミマセン時刻が赤文字で出てきた瞬間です……!アリバイ証明とかその手のが無類に好きでして、文字色変え使えるってのが念頭になかったところに不意打ちでこの表現で来られたらピャーッ!とテンション急上昇するのは致し方ないもので……!!効果は抜群だ!!!

【これから朝が訪れる/だもさん】
右手だけでシフォンケーキ受け取ったけど、その後ちょっと困りつつも左手でもう一個受け取るとこです。美味しそうで寒そうでレイラちゃんの動きが目に見えて、とても印象的。二人でいるときのやりとりの描写は他の場面も好きなのですが、特にここが記憶に残っております。

【ふたりの手巾(ハンケチ)/野山露さん】
千鶴子ちゃんが三味線を弾かせてもらった後、繭ちゃんの音の印象を口にしてるとこがね……でもって千鶴子ちゃんのピアノについて繭ちゃんの印象が続くここがね……あぁ……たまらんです……女の子同士だからこそのやわらかくって優しい雰囲気たまらん可愛いたまらん……。

【エイプリルラブストーリー/kazaさん】
これはシーンというか、『君』の存在に謎を感じ始めてから真相に至るまでの「もしかして、もしかして……!」の期間です。きっと悲しい真実が待ち受けている予感、「もしかして」が確信を得るにつれ切なさも増してゆく初読でしか味わえないあの感覚……!

【忘れてしまえるその日まで/SOrowさん】
最後ですよね。最後だ。これは最後だ。もう最後のあのセリフ、セリフ単体としては余計な飾りなくシンプルでストレートなのに、こんなに響くかってくらいきました。読後に「……はぁ〜……」ってなる満足感。……はぁ〜〜……。

……さて、推しシーン発表会はこれにて閉幕です。書き出してみたら一部シーンという括りからズレておりますが、読んだときのことを思い返して一番心が動かされたところを正直に書いたらこうなりました。……赤文字時刻だけは正直にしないのもちょっと考えましたがあの胸のトキメキに嘘をつけなかった……!!しかしいざ好きなワンシーンを紹介しようと思っても、やっぱりそれまでの流れがあった上でだったり、その後の展開があるからこそっていうのもありますので、あえてそのシーンだけ上げて感想書くってのは案外難しいですね。ここまで読んでくださった方は各作品をお読みになっていると思いますが、どうでしたでしょうか、この推しシーン一覧は「わかる〜」とか「そこぉ!?」とかなりましたでしょうか。
それにしても、文字量としてはそこまで多くないであろう短編小説でもそれぞれ読み応え抜群で、それがいろんなジャンル詰まってるものですから、ホント良いコンセプトの企画だったな〜、と思っております。あらためまして、各作者様方、素敵なお話が読めて大満足でした!ありがとうございます!

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